元薬剤師×戦国異世界×魔法少女という三重の掛け算が、なぜこんなにも自然に機能するのか。読み始めてすぐにその理由がわかる。
薬理解析陣という魔法システムが「薬剤師の仕事」そのものをロジックに転用していて、戦闘が医療的判断の積み重ねとして描かれているのが秀逸だ。怪しい薬、毒殺未遂、封印の石陰謀の糸が絡み合う戦国伝奇の重さと、金髪ツインテールで「状況説明が足りなすぎるんですけど?」とツッコむ主人公朱音の軽快さが絶妙なバランスで共存している。
そして全36話のタイトルに必ず「用法・用量」が仕込まれているという遊び心。これは単なるギミックではなく、「正しい知識で正しく使う」という朱音の芯を一本通す仕掛けになっている。カドカワBOOKSコンテスト応募中の完結済み作品、今のうちに読んでおきたい。
まず、各話の副題に必ず仕込まれている用法・用量という言葉遊びが興味深い。
これは単なる語呂合わせではなく、薬を正しく使うという主人公の専門性そのものが暴走する怪異や陰謀の構造と地続きになっている点が面白く、副題を読むだけで物語全体に一本筋が通っているのが分かる。
設定の発想にも唸らされる。
薬理解析陣という固有の魔法システムが、薬剤師としての知識、成分分析、反応の見立て、対処の優先順位づけ等をそのまま魔法のロジックに転用している発想が新鮮で、戦闘場面が魔法の応酬ではなく医療的判断の積み重ねとして描かれているのがすばらしい。
この物語を一言で表すと「元薬剤師異世界転生戦国魔法少女化」
・・・情報量が多すぎる!
ツッコミどころだらけというか、主人公本人がツッコミまくるスキル仕様。
みんなからツッコミを入れられまくる魔法少女化。
薬から状況、人間関係まで表せる薬剤師用語。
それでいて、ストーリーの本筋は至って真面目そのもの。
ドキドキよりはハラハラ多めで、困難な状況が続きます。
個人的には各話のタイトルに必ず「用法・用量」が入っていて、本文にもその内容が入っているところが上手くてニヤリとしてしまいます。
物語がどうなっていくのか・・・とにかく先が気になります!!