「いいよな、あんなんで稼げて」。ネットの海に溢れるその一言を、本作は容赦なく解体します。サラリーマンの仕事が「時間の分散」であるのに対し、クリエイターの仕事は「密度の凝縮」である。この視点の提示が実に見事です。物理的な拘束がそのまま実績になる安定と、一瞬の成果物に全リソースを注ぎ込む博打。どちらを選ぼうが、人生が要求してくる「労働の総量」は変わらないという冷徹な結論は、安易な「楽」を求める現代人の幻想を粉砕する、劇薬のようなカタルシスがあります。
もっと見る