これは純愛か、それとも狂気か────戦慄の転生サスペンス

冒頭の凄惨シーンの描写力が圧巻。
主人公の愛と狂気の狭間にある、危うさのようなものが、「怪物と戦う者は、その過程で怪物にならぬよう努めなければならない」というニーチェの言葉を地で行くような、スリリングさを感じる。
「続いていれば。」の結びが、現在の幸せが砂上の楼閣であることを示唆しているようで震えました。背筋が凍えて、ココア飲みたいです。