鏡を覗けば、そこには7歳の自分が。
「反射」という逃れられない日常の動作が
意図せぬ変身のトリガーとなるという尖ったアイデアが醸し出す唯一無二の緊張感。
身だしなみを整えることさえリスクになる、そんな恐怖が主人公を未知の島へと突き動かして物語は始まります。
現れるキャラも皆、どこか「不完全」で魅力的です。
完璧すぎる美貌の裏に謎を秘めたエルフ。
死を拒絶し、鳥から「人」の形を継ぎ接ぎした友人。
不思議な魔道具店で、様々な欠けたる者たちが
肩を寄せ合い、温かな食事を囲む。
その穏やかな光景があるからこそ
彼らの背負った「異質さ」が際立ちます。
くしゃみひとつで戻れる脆い体と
鏡を避けて生きる奇妙な冒険。
珍しい緊張感のある作品。ぜひ読んでみてください。
主人公・七戸はいわゆる「何処にでもいる青年」です。
ある特異体質はあるにせよ
チート級の体力や頭脳だったり、魔法を使えるわけでもない。
ただ素直で、前向きで楽観的。
人並みに臆病で、必要なら努力もする。
そんな緩さが持ち味とも言えるごく普通の青年。
そんな彼が赴くことになる地・オルタンシア
様々な種族が暮らし
魔法もある
モンスターもいれば
野生動物の脅威もある
秩序に守られた暮らしからすれば
野性的なサバイバル環境でもあるわけで
そんな中へ身一つで向かう勇気。
あっけらかんと、ただ前に進むことを選択する。
そんな彼の軽やかな一歩が
彼の世界を鮮やかに開いていく。
間近で目にしていく彼の非日常的日常
次々に出会う魅力的なキャラクター
運命的な出会いを果たす相棒
七戸の目を通して開かれていく世界の魅力に惹き付けられて
更新が楽しみでならない物語です。
特異体質を治すという目的をもった七戸に申し訳ないと思いつつ
まだまだもっと先のあるこの世界をずっと見ていたい!
そんな魅力に溢れた物語です。
拳を握って応援して、爽快に笑って、絆に少し泣いて。
七戸に導かれて、オルタンシアを一緒に旅してみませんか?
出会えてよかった、大好きな世界です!
鏡を見ると身体が縮むという特異体質を持つ主人公の一人称ツッコミと相性抜群で、冒頭からするっと引き込まれました。
未知の島オルタンシアは、レンガ道の街並みや多種族の行き交いが鮮やかで、説明が押し付けにならず“体験”として入ってくるのが気持ちいいです。
住み込み先のよろずや(そして料理上手なイケメン店長!)との穏やかな日常も癒やしで、ふと差し込まれる不穏な違和感が良いスパイスになってます。
魔道具や島のミスマッチな施設など、気になるフックも散りばめられていてワクワクが途切れません。まだ何も分からないのに、この先がとても気になります!!
みなさんもぜひ、転生も転移もない異世界(っぽい)不思議の島、オルタンシアに滞在してみてください!!
自身の特殊体質を治すために出発した謎の島…
とても個性的で独自の発想の物語に「ガリバー旅行記」みたいな感じかなと思っていましたが、半分当たりでしたが、それ以上でした!
ネタバレないよう語っていきますね。
この未知の島はいわば、テーマパークのような気持ちを抱かせてくれます。
さまざまな魅力的なキャスト=登場人物たちがおり、
それぞれのキャラが立っている上に、訪れる場所、エピソードなどが夢いっぱい。
個人的には、崇影が好きです。
あの語り口調。寡黙ながらも頼りになる感じ……
森の最後まで読んでのレビューではありますが、その森のエピソードも、もはや一つのアトラクションでした。その世界を体感させてくれ、しかも登場人物たちのやり取りが細かく見て取れ。
何より魅力的なのが主人公。
彼の語り口のおかげで、この島を楽しく散歩している気持ちになれ、登場人物たちとコミュニケーションが取れるような気持ちになる上に、ちょいちょい笑わせてくれます。お笑いのセンスが絶妙かつツボで、この主人公があって、この未知の島の「体感」ができるんだと感じました。
今後、さらに魅力的な場所や登場人物が登場してくるのでしょう。
テーマパークといえば、待ち時間きついですが、この小説は待ち時間なし!
さらに、次々と新たな場所や人が登場してくるので、テーマパークのように「一日じゃ回りきれない」「二泊三日でも足りない」そんな気持ちにさせてもらえます。
ぜひ皆さんも、この主人公とともに、この未知の島をお散歩してみてください。わたしは一気読みでいってしまいましたが、一話、一話、ちょっとずつでも楽しめます。そっちのほうが細かな発見があっていいかもしれません。
わたしもこのテーマパークへ、再び足を踏み入れようと思います。まだまだ続きにおり、先が長そうなので、これから、どれだけほっこりしてくすっと笑える体験ができるか、とても楽しみです!
第一章読了にて、序盤から一気に引き込まれる世界観とキャラクター造形に夢中になる。
絶望、安堵、コミカルといった展開の振れ幅が、シームレスに繋がっており圧巻。その絶妙なバランス感覚が、物語の世界に閉じ込められたかのような体験の根底と考える。
七戸は説明せず行動と体験で語り、ゆえに世界観の解像度が自分でも驚くほど高くなり、没入していたことに気づく。
粗暴な口調だが情に熱いトーキス、破天荒だが洞察力を魅せるアリエスなど、表層的でない登場人物たちがストーリーを彩る。
最後に、セイロンには二度三度と驚かされた────これに尽きる。