過去の罪と向き合い、それでも前に踏み出す光の物語
- ★★★ Excellent!!!
まずひとつ。
この物語と主人公、めっちゃ好きです。
出会わせてくれて本当にありがとう。
戦士オリビアには、躊躇して逃してしまった魔物が原因で近隣の村が壊滅したという、過去の罪があります。
はい、まず要素が好きです。
傷と罪、後悔が根っこにある主人公は大好きです。とても応援したくなります。
自分を責めているんですよ。
でも心のどこかで誰かに許されたいと思っている。
でも彼女もわかっているでしょう。
誰かに許されただけでは救われない。
他でもない彼女自身が、彼女を許せるその日まで。
だから贖罪として「誰も死なせないため」に旅立つ。
ッスゥー……「好きぃぃぃぃ!!」(クソデカボイス)
仲間のキャラもあったけぇんですよこれが。
このレビューを書いてる当時、まともに登場しているのは踊り子のナナだけですが、彼女の存在は確かにオリビアの救いになっている!
この子の登場で空気が一気に明るくなるんです。
しかもタイミングもちょうど、話重いなぁと若干の胃痛を感じてきた辺りでの登場。
天才か。
戦闘描写もとてもいいです、臨場感があって、スピーディーで、それでもしっかりハラハラできて。
苦戦もする。でもしっかり勝つし、強い。
この強さがあっても、彼女は自分を責めている。
そう思うと、世界そのものが残酷なのでは?
と、魔王に対して中指突き立ててやりたくなりますね。
っと……あまり感情任せに語ると気持ち悪いですね、すみません。
物語は始まったばかりですが、既にこの旅の行く末を見守りたい想いで胸がいっぱいです。
心の傷を抱えた主人公。
非情な現実が殴ってくるダークファンタジー。
そしてあったけぇ仲間たちとの冒険。
それらが好きな方はどうぞ、ご一読ください。