概要
江戸時代。ただ美しくあり、根付くことを期待され、応えようとした花は。
どこまでも救いがなく、読後感最悪です。なにひとつすっきりしないバッドエンドです。
「無垢なものの非業」という、誰一人全報われない物語なので、バッドエンド好きな方以外は推奨しません。
る、で始まる短編を書こうとしたら、なんでこんなことに!?
江戸時代をイメージした、非業の姫のひたすらやるせない物語です。
「無垢なものの非業」という、誰一人全報われない物語なので、バッドエンド好きな方以外は推奨しません。
る、で始まる短編を書こうとしたら、なんでこんなことに!?
江戸時代をイメージした、非業の姫のひたすらやるせない物語です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!赤い花が映す、無垢な願いの行方
『るこうそう 夏過ぎたるに』は、江戸時代を思わせる武家屋敷を舞台に、ひとり娘のお紗江と、庭に咲く赤い縷紅草を重ねながら描く歴史短編やね。
お紗江は父を敬い、家を守るために学び、やがて婿を迎える未来へ向けて、まっすぐに生きてる。けど、その暮らしは、本人の知らんところで決められた役目と、誰も口にせえへん事情の上に成り立ってるんよ。
華やかな小袖やかんざし、書物や稽古、庭に残る夏の花。前半には静かな生活の手触りがあって、その穏やかさの奥へ、少しずつ息苦しさが差し込んでくる。縷紅草の赤が、物語の進行とともに別の意味を帯びていくところも、短い作品の中で強い印象を残すで。
明るい読後を約束する物語…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悲しく、痛ましく、美しい
ゆっくりと沈む夕陽を眺めるような、胸の奥に残る物語でした。
美しい言葉遣いのなかに、少女のお紗江が持つ純粋さと無垢さが丁寧に描かれていて、読み進めるほどにその儚さに心がひかれていきます。
特に、庭に咲く「るこうそう」の扱いが印象的で、赤い花がひとつの象徴となり、物語全体に静かな余韻を与えていました。
日常の些細な所作や感情の触れ方の積み重ねが、読者にそっと寄り添ってくるようです。
厳しさが漂う世界の中で、視線だけはどこまでも澄んでいて、最後までそれが壊されないのが逆に痛ましく、美しく感じられました。
静かな悲しさの中にも、確かに咲いた小さな赤い花の記憶が残るような物語です。
静謐な時代…続きを読む