まだ一章までの読了ではありますが、堪え切れずのレビュー失礼いたします。
兎にも角にも格好いい!
硬派で古風な文章表現が醸し出す空気と世界観、物語の中に走る緊張感、男たちの台詞からなにからとにかく「格好いい」が満ちています。
そして何より、この作品は文章が映像を見せてくれます。
風に揺れる紅葉や霧の立ち込める村、不穏な静けさまでが目に浮かび、気付けば物語の中へ引き込まれていました。
ネタバレを避けますが、一章後半の盛り上がりにおけるキャラの台詞にあまりにも痺れてしまい、何度も読み返してしまいました。
怪異の不気味さと、それに立ち向かう人々の格好良さの対比も見事で、「次はどうなるんだ」とページをめくる手が止まりません。
これほどの本格派且つ硬派な和風ファンタジーもなかなかお目に掛かれないのではないかと思います。
【レビューコンテスト応募】
人物・背景描写もさることながら、文章中の単語チョイスも作品の雰囲気にピッタリ合わせて書かれており、古風な言葉が多く出てきます。
一見読みにくそうに見えるのですが、ちょっと読み始めると、その読みやすさに気づかされます。これはとても不思議な感覚になりました。
一話の区切りや分量も、ワクワクが止まらない所で設定されており、飽きずに読み進められるのも良いです。
メインの人物達の素性の描かれ方が、とてもミステリアスで、人によっては展開が遅いと感じてしまう人もいるかもしれませんが、個人的にはこういう演出は好みでした。
バトルシーンも手に汗握る感じが伝わります。敵の大きさ、動きなどもしっかり分かるのが高評価です。
ぜひ多くの方に読んでもらいたい作品だと思いました!