この時代の情勢に興味がありましたが、鎌足を主人公にしたものは初めてでした。彼が何を思い、どう生きたのか。遠い昔の息づかいが聞こえてくるような、確かなリアルさがあります。激動の時代。鎌足の胸中にあったものとは何だったのか。昔の人々も、今を生きる私たちと変わらない「人」です。だからこそ、誰かが熱量をもって追い求めた人物像の中にこそ、真実の彼がいるのかもしれません。ぜひ、ご一読を。