高き高き天の塔には、刻を紡ぐ天女の御座すなり

人の弱さとしたたかさを描きつつ、それが神話へと昇華していく。
短いながらも、余韻の残る美しい一編。

弱き存在が選び取った「生きたい」という意志。
それが時を刻む神話へと繋がっていく展開に、心を揺さぶられる。