ゲームのような学園ミステリー
- ★★ Very Good!!
第1章(1-26)までを読みました。散文部という部活を舞台にした、学園ミステリーです。最初は人物紹介が延々と続くのですが、一つ一つの描写が短いので、思いのほかするすると読めました。
散文部のイベントで出されたクイズ(パズル?)を解くときの晃斗の思考回路の描写が、説得力があって面白い。探偵小説で、探偵の考えていることは普通書かれませんからね。
文章は、どちらかというと小説というよりはゲームのように感じました。学園ミステリーというジャンルを考えれば、これは案外作風にマッチしているように、読んでみて感じました。探偵小説にありがちな、過剰な状況描写で流れが澱まないのは、好印象です。
第2章以降で事件解決を目指すのでしょうね。先が気になりますので、機会があれば続きも読んでみます。