翼よ、あれがフェリーリラの灯だ
- ★★ Very Good!!
第10話まで読みました。最初はよくあるタイプの「婚約破棄悪役令嬢もの」かと思っていたら、豈図らんや、こんな物語になろうとは。
魔法が登場するので、分類すればファンタジーですし、一種の異世界転移ものとも言えますが、web小説でよく見るタイプのファンタジーではありません。今のところは「魔法が登場する世界の冒険小説」と呼ぶのが、一番しっくりきます。
ランスロットの愚鈍ぶりが、もう気持ち良いほどです(いや、気持ちよくはないですが(笑))。それぞれの登場人物の立ち位置が極めて分かりやすく、それが物語を強く前へ進ませる力として作用しています。
なんといってもこういう具合に異世界転移を使うのは、新鮮でした。この先どんな冒険が待っているのか、大いに期待させられる内容です。