鑑定するは魔道具と人の生

亡くなった祖母から受け継いだ魔法よろず屋を営むアンナ。うら若き店主には客からの信用がなく、自らを偽ることにした。
かつての祖母の姿を借り、鑑定に挑むアンナ。持ち込まれる魔道具は、いずれも持ち主や鑑定した者でさえ破滅させかねない物ばかり。
魔道具は関わった人々をも映し出す。妖しい力によって人生を狂わされた彼らの姿を覗き見て、その哀れな末路に思いを馳せる。
ある魔法の天秤は、アンナの秘密さえも束の間に暴く。
翻弄されながら、彼女は今日もまた魔道具の鑑定に励むだろう。その中に、人の生き様を垣間見る。

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