〝ちょっとガチで命を狙ってくる魔道具〟とか、スリルの塩梅がちょうどいい

(概要より引用)
 街角に佇む「アンナの魔法よろず屋」。そこに並ぶのは、羅針盤、呪具、古代の禁具まで――すべてがただの品ではなく訳アリの魔道具たち。
若き女性アンナは、老婆に扮し客の依頼に応じる。だが持ち込まれる道具は、必ず「代償」を隠していた。
 扉を叩く客は、誰もが秘密を抱え、時に嘘をつく。アンナの鑑定は魔道具だけでなく、その心の闇と真実を暴く。相棒ルーカスと共に、時に死ぬか生きるかのギリギリのラインで牙を向けられながら。

魔道具を鑑定することは、人間を鑑定すること。
呪いと欲望と絶望と願望を抱えた者たちが今日もまた一人、扉を叩いた――。


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いやあ、わくわくしてくる内容でしょう?
わしも読んでいます。
上方向に年齢詐称するキャラ好きなワシにはドンピシャだったんですけれど、それだけじゃないんです。
ゆるふわ魔法世界ではない〝ちょっとガチで命を狙ってくる魔道具〟とかね、スリルの塩梅がちょうどいい作品なんです。そういうのが好きな人は要チェックですよ。

各エピソードは短編連作のようにテンポよく進み、また世界観がしっかりしているからゆったりした気分で安心して没入できるんですよ。
ワシの心掴まれポイントは、いいかんじにスリリングでゆったり魔法世界を味わえながらも〝文体がちょとかっこいいめ〟なとこです。かちっとしていて、かつ優しさがある。これはね、作者のつよみです。

よかったら、このアンナのお店、覗きにいってみてくださいね。

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