概要
“かがし” 下げの夏の夕暮れ……暑い、臭ぇ……あぁ、早く帰りてぇ。
盆の前の夏、地区じゃ毎年やってる行事 “かがし” 下げ。
村のはずれの柱までいって “かがし” を下げてくる役目に、運悪く選ばれちまった俺は無事に帰れるのか。
柴田恭太朗様主催の企画『三題噺 #108』参加作品。
お題は「組織」「首輪」「刺激」です。
村のはずれの柱までいって “かがし” を下げてくる役目に、運悪く選ばれちまった俺は無事に帰れるのか。
柴田恭太朗様主催の企画『三題噺 #108』参加作品。
お題は「組織」「首輪」「刺激」です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ずるむけ原風景
かかしではない、″かがし″である。濁点を一つ付けただけで、日本の原風景をここまでおぞましい、しかしどこか懐かしい異界に変えてしまう。言霊使いの怪談師たる武江氏の真骨頂である。
まさしく″かがし″を起点に呪いが拡散していくかのように、人も風景もずるずると化けの皮を剥がされ、醜悪な姿を顕にしていく。立ち込める死臭、湧き出す魑魅魍魎、そして俗悪な本音。全てがずるむけになっていく。(※生理的嫌悪感を誘う描写が多いため閲覧注意)
それでも、この世界を「どこか美しい」と感じてしまったら……ご安心頂きたい。あなたは薄っぺらな虚飾こそが最も醜いと知っている、極めて正常な人間である。