歴史の走馬灯、未来への光

戦後から現在までの激動の歩みが、一首一首に深く刻まれていて、まるで歴史の走馬灯を見ているような感動を覚えました。

時代の大きなうねりだけでなく、その時々を生きた人々の息遣いや、著者の誕生という個人的な「生」の重なりが丁寧に描かれていて、胸に響きます。

悲しみや混乱を越え、最後の一首が「日々の祈り」に辿り着く構成に、平和への切実な願いと静かな希望を感じる素晴らしい連作でした。

激動の八十年を、このように美しく凛とした言葉にまとめあげた筆力に、心から敬意を表します。

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