上質なスコッチとともに過ごす北の夜に

これは本編マスターの加藤さんのお店でのひと時の語らいをカクテルとともにつづるショートストーリーズですね。訪れるお客さんは、過去の恋の後悔、効率優先の時代への違和感、娘の恋人への距離感、言葉が届くかどうかの不安、亡くなったミュージシャンへの想い、結婚十年目のまだ好き?という甘え、歴史上の人物への憧れ、自分の旅の行方などを抱えて来店します。マスターは、その夜の客に似合う一杯と、カクテル言葉やささやかなエピソードを添えて、語らいます。各話のラストのカクテルの紹介がまた良い。バーの片隅でウイスキーを傾けながらマスターとお客さんのお話をそっと聞けます。みなさんもぜひご来店なさいませんか?

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