コレクターの抱いた偏愛の先に満ちる狂気
- ★★★ Excellent!!!
天井まで届く特注のガラス棚が壁面を覆うコレクターの部屋。
その中には、フィギュアとぬいぐるみが整然と並ぶ。
与えられた仕事を淡々とこなし、定時を待って帰るだけの男性に、生きる意味を与えてくれたのが彼女たちでした。
その中でも特にお気に入りのフィギュア「ミコさん」――彼女がある日突然動き出す瞬間が訪れます。
男性はまるで夢のような心地を感じ、読者も含め小さな幸せへといざないます。
しかし、その幸福は日常の歯車が外れる前兆でしかなかったです……
自宅に据え置かれた100を超えるフィギュアやぬいぐるみ。それらコレクションから動かぬ視線を感じたら、あなたはどのような心境でしょうか。
ガタ――
カツン――
もし、それらが動き出したら……?
制御不能なソレ。
偏愛の果ては狂気か。
それとも悪夢の終焉を願う祈りだろうか。
集まり出すとこわいものがあります。