静かで魅力的な妖との生活

左目を傷め、都会を離れた〈私〉は、山の麓にある古い屋敷で静かな生活を始める。
そこで出会ったのは、金魚鉢から現れた妖の少女・紅玉。彼女は愛らしく寄り添いながらも、どこか強い独占欲をのぞかせる存在だった――

派手な怪異や恐怖はありませんが、「少しずつ居場所を侵食される感覚」を丁寧に描いた怪談だと思いました。
また、紅玉の妖艶な言動はとても魅力的で、彼女との暮らしぶりは、静かながらも心に残るものがあります。

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