星に灯る、静かな祈りの道標
- ★★★ Excellent!!!
この物語は、ただの星占いではないではありません。
心の奥に沈んでいた“まだ名もない感情”をそっと掬い上げ、
読者の胸に柔らかな光として返してくれる、詩的な「道標」です。
筆者が描く世界では、夢は眠り、記憶は揺れ、
人と人のあいだに流れる静かな温度が、
まるで夜空の粒子のようにきらめきながら物語を形づくる。
内側に潜む声を肯定し、
誰かと同じ未来を見上げる温かさを抱きしめ、
相反する力さえ調和へと導いてしまう筆致は、
読む者の心をそっとほどいていきます。
筆者が、神話でも占いでもなく、
“心の季節”そのものを描く詩。
沈黙の奥に眠る願いを、
ひとつの物語としてそっと目覚めさせる力を持っている……そんな感覚を覚えます。
読み終えたあと、胸の内側に
自分だけの小さな光がひとつ灯る……
そんな稀有な作品です。