白昼夢の城

「僕のお父さんは不倫している」
そう気づいた主人公・和村響也は小学4年生の10歳だった。
厳しい母の元で文武両道の秀才だった主人公は、放課後に小テストを受けながら話し始めたことで笹川鈴太と関係が深まっていく。そうして父親の不倫を確信した。父親は同級生の母親と会っているのだと。
しかし幼い自分にはどうにもできない。
中学に上がっても響也と鈴太は何食わぬ顔で幼馴染としてつるむ。しかしテスト勉強と称して鈴太は響也を自分の家に誘い――？

筆者が夢で見た（マジで寝てるときの夢で見た）設定を流用して滅多に書かない恋愛ものをまじめに考えて文学フリマ東京40で出品用に書いた初めてのBL掌編です。何度も正気に戻りそうになったので、攻めの姿勢を崩さないようにBGMで伊福部昭と「颯爽たるシャア」をエンドレスリピ…続きを読む