怨嗟が繋ぐ、悲しき縁。

『桜』という、死の香りが漂う花を名に持つ喫茶店。

その店を訪れるのは、魔女の生まれ変わりである転生者たち。

誰もが一度は耳にしたことがあるだろう『魔女狩り』を軸に据えられたストーリーは、どこか悲しい物語です。


特に『不死鳥』という神をその身に宿すアリアは、同じ魔女たちを殺してしまうという深い業を背負わされていました。


そんな彼女がかつて殺してしまった魔女たちの怒りや悲しみを一身に受けている姿は、とても痛々しいものです。


救いがありますようにと願わずにはいられない物語が、どうかハッピーエンドでありますように。

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