付喪ノ怪

未曽有の被害をもたらした第三次世界大戦50年が経過し、立ち直った日本。
博物館、遊園地など、ありとあらゆるものが全てヴァーチャルで楽しめる情報化都市なっていた。
しかし、再開発から取り残された、あるいは再開発不可能、あるいは元住人の強い希望により敢えてそのまま、当時の被害そのまま残ってる場所は「レガシーエリア」と呼ばれて、東京をはじめ日本各地に存在していた。
　そんなある日、とある怪奇事件の捜査を依頼された若き刑事、槻元透は、とあるレガシーエリアに住まうという不思議な霊媒師の元へと向かう――