もう初手からわかるしっかりと練られて作られた作品。それ相応の重厚さと読み応え。下積みの勉強もしっかりしているのがよくわかる、実力のある書き方でした。
小説は「人間」を表現してなんぼだと思います。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(162文字)
この世界ではふたつの人種が存在する。動物の霊、妖怪、そして神を自分に纏い、異能力を使える『異憑』と呼ばれる者達と、反してなんの能力も持たない『無憑』と呼ばれる者達。主人公、エルはそんな無憑の健…続きを読む
『希望』の2文字は、いくつもの解釈ができる。ふつうの解釈では『こいねがいのぞむ』。その一方『おぼろげなものをとおくにみる』とも解ける。この作品は、その2つを併せ持つようにみえる。主人公エ…続きを読む
日常の中にゆっくりと広がっていく非日常。大学生のエルと、個性豊かな仲間たち──掴みどころのない鱓野、穏やかで面倒見の良い海老原、幼馴染みの紗蘭、そして人ならざる存在・真璃愛。互いに距離を縮め、友…続きを読む
もっと見る