幻想的な魔法の世界に、スパイというスリルが光る
- ★★★ Excellent!!!
緻密に描写されるのは、RPGのような魔法ファンタジーの世界。魔法陣で浮遊する台座、空中に浮かぶ荘厳な建物、ちょっと危険な図書館……と、その光景が目に浮かぶ人も多いはず。
ただしこの魔法都市は、大きな謎を秘めています。その謎――禁忌魔法に挑むのが、主人公であるルーク。最初からスパイということが読者に明示されているため、ルークと同じ目線に立ってハラハラしながら読み進めるのがとても楽しいです。
しかもここに学園生活ががっつり絡んでくるという贅沢なフルコース!個人的には完全無欠なルークが乙女心についてはポンコツなところが好きです(笑)
禁忌魔法とは一体なんなのか、そしてルークがヒロインたちと関わることでどう変化していくのか、楽しみです!