のんびりしたい館長の図書館生活
- ★★★ Excellent!!!
異世界×図書館のほっこり日常もので、78歳の人生経験を持つ16歳館長が、のんびりしたいのに結局まじめに頑張ってしまうお話です。
主人公は、人生をやり切った78歳の女性・佐倉杏。死後、女神フレイアに「異世界の均衡のため転生してほしい」と頼まれ、赤ん坊からではなく16歳の姿で、図書館の館長として再スタートします。
主人公が最初に転生をバッサリ断るところから始まり、図書館に与えられるスキルをどう使っていくのかというワクワクがあります。
本作は「大事件で引っぱる」のではなく、図書館が少しずつ「町に必要な場所」へ育っていく面白さがあります。
本の目録作りをきっかけに利用者の熱量が一段上がったり、紙が貴重な世界でカードを孤児院にプレゼントしたり、小さな積み重ねが日常をよりよく彩っていきます。
人間(?)関係も面白く、女神フレイアの人間くさい反応と主人公の現実的ツッコミ、妖精さんとの共同生活、図書館の常連さんとのやり取りなど、会話のテンポも良く、楽しくするすると読めます!
異世界転生でも、俺TUEEEやざまぁの刺激より、生活の立て直し・町の改善・人との穏やかなつながりが好きな人に刺さります。
図書館や本が好きな人はもちろん、「疲れたから優しい物語を読みたい、でもやりがいも欲しい」という人に丁度良いと思います。
のんびりしたい館長アンは、この先も昼寝を死守しながら、どこまで図書館を育て、図書館に関わる人々とどのような関係を紡いでいくのか。
一緒に彼女の生活を覗いてみませんか?