これは、残された人と、残された物をめぐる、短くて、小さくて、そして心を抉ってくる物語でした。泣きました。物語は、大阪の南港、北加賀屋のとある夫婦のお話。旦那さんは、奥さんに内緒で仕事を辞めて、北加賀屋の倉庫で芸術活動を始めたそうにございます。最初こそ、夫婦なのに勝手に色々決められて、臍を曲げる奥さんでございましたが……愛です。←もうこれをいうのが野暮すぎて言うのを躊躇うほどです。でも、そうとしか言い表せないのだ。ぜひ読んでほしい。
星三つでは足りません。男女の恋愛、夫婦の愛に疲れた方に、刺さります。刺さった後、抉られます。
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