前を向くための、カウントアップ。

 公園に一人の男がいた。男が見ているのは、一組の母子。母親がブランコに乗った娘の背中を押して、十まで数えたら家へ帰ろうと言っている。
 いつもの時間の、いつもの光景だった。ところが、今日は母子の隣に青年の姿があった。母子にとってどのような関係なのか気になる。父親にしては若すぎるし、女の子の兄にしては計算が合わない。そんな風思ていると、その青年が男性に近づいてきた。
 そして、青年が指を鳴らすと、そこは今までの景色とは違っていた。青年は、男性に会って欲しい人がいると言うのだ。その人とは――。

 涙なしには読めない幻想譚。

 是非、御一読ください。

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