概要
沈黙の曲が、二人の言葉をつないだ
「なんの曲聴いてたの?」
クラスメートに聞かれて、咄嗟に答えた曲名は「4分33秒」。
それは、演奏者が何も弾かない、沈黙の曲。
その曲をきっかけに、私たちは少しずつ言葉を交わし始めた。
音楽が溢れたその先に、沈黙が奏でる音は確かそこにあった。
クラスメートに聞かれて、咄嗟に答えた曲名は「4分33秒」。
それは、演奏者が何も弾かない、沈黙の曲。
その曲をきっかけに、私たちは少しずつ言葉を交わし始めた。
音楽が溢れたその先に、沈黙が奏でる音は確かそこにあった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「静けさが、いちばんうるさい」
読み終わったあと、耳が少しだけ澄む感じが残りました。無音の曲を軸にしながら、教室のざわめき、廊下のチャイム、図書館の静けさ、スマホの振動みたいな“生活音”が丁寧に積み重なっていて、場面がすっと立ち上がってきます。
二人のやり取りも、派手に盛り上げるというより、視線の揺れや間の取り方で温度が上がっていくタイプで、その控えめさが心地いいです。言葉にできない側の気持ちが、ヘッドホンの位置や音量、曲が流れる/流れないの切り替わりに表れていて、読んでいて苦しくなる瞬間もあるのに、ちゃんと優しさが残る。
最後にもう一度「4分33秒」が効いてくる余韻が好きでした。