モテる広瀬さんからのアプローチを、非モテ男子な僕は、なかなか信じられない。

　ある日のバイト終わり、バイト先で一番可愛いと評判の広瀬さんから一緒に帰ろうと誘われた。実は僕は、たびたび広瀬さんから好意を持たれているのではないかと思う事があるのだけれど、きっとこれは僕が恋愛経験ゼロだからこその悲しい勘違いだろうと思っていた。それなのに……「……お願い。一緒に……帰ろ？」広瀬さんは懇願するような瞳で僕を見つめる。だから僕はこんなにお願いしてくるのは、きっと何かわけがあるのだろうと思うのだけれど……？

　モテすぎて自分からアプローチするのは初めての広瀬さんと、恋愛初心者過ぎてそれをアプローチだと信じられない非モテ男子な僕の、青春ラブコメディー。

　この話は、カクヨム公式さんの『お題で執筆!! 短編創作フェス』の第四回目のお題、『帰る』を元に書いた１万文字以内の短編です。…続きを読む