教室の隅で静かに過ごす男子生徒・松岡瑞樹。
そして、その隣に座るのは――完璧な美貌と成績を誇る学年のヒロイン、嶋野愛。
誰もが羨望を抱く彼女は、まるでアニメから現れたかのような存在。
けれど瑞樹は知っていた。その「完璧」が、作られた表面にすぎないことを。
教科書に丁寧に線を引き、小さな消しゴムをすり減らして努力する姿。
みんなが「天才」と呼ぶその影には、静かに積み上げられた涙ぐましい日常があった。
そんな彼女から、ある日突然、想いを告げられた。
「私と、お付き合いしてください」
そこから始まる、誰にも言えないふたりの関係。
学校では「嶋野さん」と「松岡くん」。放課後は「愛」と「みっちゃん」。
頑張りすぎてしまう彼女の本音と、
人知れず彼女を見つめ続けていた瑞樹のまっすぐな眼差し。
努力と孤独、優しさと秘密。
ふたりだけの静かな恋は、今日もクラスの喧騒の外側で、そっと育っていく。
これは、「完璧なヒロイン」と「冴えない男子」の、
まだ誰も知らない、小さな恋の物語。
他人の期待にこたえ続けるために必死に努力している美少女ヒロイン嶋野愛。才色兼備である彼女に告白しようとする男子高生が何人もいたが、愛はすべて振っている。
しかし、愛は実は素はポンコツで甘えん坊であった。それを知っているのは男では主人公の松岡瑞樹だけ。そして愛はクラスでは陰キャ扱いの瑞樹の彼女であった。
感想:愛が瑞樹を好きになったときの言葉が、ぐっとくる。
ほとんどの男子は愛の美しさ、なんでも上手くこなす上辺の才能ばかりを見ていて、本当の努力家の彼女を見ていない。しかし、瑞樹だけはその観察力で彼女が並外れた努力家であることを見抜き「なんのために頑張っているの?周りの評価を裏切りたくないだけなら馬鹿らしい」と辛らつな言葉を投げつける。
しかし、その後に続く彼の言葉は、愛の疲れ切っていた心の休憩場所が瑞樹であることを示すものだった。愛がメロメロになるのがすごくわかる!
オススメです💖💙
とにかくキャラクターが魅力的でとても面白かったです!
ヒロインである愛ちゃんは瑞稀に対して甘々で、ニヤニヤしちゃいますね。
主人公である瑞稀はいい男だし、他のキャラクターもみんな個性があって、見ていて飽きなかったです!
それから敬都の恋路が気になり過ぎて、夜も眠れません。
また、物語もほのぼのとした日常を描いているようで、所々考えさせられるようなエピソードもあり、見応えがありました。
特に転校生がくる話が個人的に一番好きで、個性的なキャラクターのいいところがいっぱいにつまっていていい話だったなぁと思います。
これからも彼らの学校生活を見守っていきたいです!
応援しています!!