傲慢の果て。文字通りに、果て。

もう誰も追いつけない。そう思うことがあります。これで大丈夫だ。そう思うことがあります。

自分が至上の存在であり周囲は劣る者ばかり。そう思えども、昔から言われるように、上には上がいて。

読者は本作で傲慢の果てを見ます。文字通りに、果て、を。

その人物の見識は間違っていませんでした。だからこそ先人と同じ道をたどりました。また本作に謙虚な人物は現れません。いずれも傲慢です。

同じく傲慢でも、結末を隔てるのはひとえに力量の差。

峻厳たる現実が登場人物と読者に突き刺さります。

その他のおすすめレビュー

村乃枯草さんの他のおすすめレビュー430