山と海、人と魔あるいは神。壮大に流れゆく自然と怪異の大絵巻。
- ★★★ Excellent!!!
鉄砲を握り曲げる怪力の少年。
彼を育てた僧形の旅の男。
生命と緑が満ち、そしてその背後に神の眷属が巨体そびやかす山々を、二人は猟しつつ旅をする。
その前に現れたのは「海」の名をもつ、いま一人の少年。
其処にあるまじき大潮、あるまじき魔の性が山を侵すとき、少年は男より習い覚えた弓をつがえる――。
壮大で色鮮やかで奇怪な、しかし静かな絵を眺めているような気分になる物語。
べつの世界を垣間見たい方に、ぜひ。