鉄砲を握り曲げる怪力の少年。彼を育てた僧形の旅の男。生命と緑が満ち、そしてその背後に神の眷属が巨体そびやかす山々を、二人は猟しつつ旅をする。その前に現れたのは「海」の名をもつ、いま一人の少年。其処にあるまじき大潮、あるまじき魔の性が山を侵すとき、少年は男より習い覚えた弓をつがえる――。壮大で色鮮やかで奇怪な、しかし静かな絵を眺めているような気分になる物語。べつの世界を垣間見たい方に、ぜひ。
時代背景や世界観のくどい説明など全くないのにも関わらず、気が付いたらしっかりと物語の舞台に引き込まれている。とてもよく纏まっているのでこれで綺麗に読み終わりたい欲と、散りばめられた謎や意外な展開に、『ヤダヤダヤダ!あと10巻くらい続きと過去編が読みたいのー!』という欲がせめぎ合う。好きな人は絶っっ対、好きだと思います。大変刺さりました。素晴らしい作品をありがとうございます!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(345文字)
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