居場所を持たない少女の行き着く先

現代社会の中にありながらも、それらから隔絶されたかのように独自のルールを持つ街・カタブキ。
そんな街にやってきた〝蝶の見える少女〟テコナ。

家から出てきたテコナには居場所がありませんでしたが、このカタブキが彼女の新たな居場所になっていきます。
親しい友人もできて、序盤に比べるとどんどん明るくなっていく……のですが、テコナの思考は常にどこか危うさが感じられるのです。何か一つのものに依存してしまっているような、大事なもの以外どうでもいいと思ってしまっていそうな……それがテコナ本来の人間性かもしれませんが、同時にカタブキという街に染まっていっているからかもとも思えてしまいます。

それでもテコナが平和に過ごしてくれればいいなと思ってると、何やらそのカタブキに暗雲が……。

現代社会に居場所のなくなったテコナと、彼女の出会ったカタブキの人々を取り巻く危険な思惑――切なくも美しい結末をご覧ください。

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