同じものに向き合うことで繋がる父と息子

父が長い時間をかけても直せなかった真空管ラジオ。それを修理する中で主人公が感じる父の存在。
会話はしていないのにそこには会話がある気がしました。言葉にしなければ伝わらないこともたくさんけれど、言葉ではないからこそ分かり合えるような何かがあるように思えます。

冒頭から静かに漂ってくる主人公の後悔、一文一文から伝わってくるその人の感情。冬の夜にじっくりと読みたい、温かみのある作品です。