感情の火が灯る時
- ★★★ Excellent!!!
同じ劇団に所属する志季と深雪。役者である志季とは違い、深雪は助監督であり雑用係であり、時に演技だってこなす多才で器用な男。そんな二人がある時から交流するようになり――
作品全体の雰囲気が好きです。最初は深雪をただ尊敬していた志季の中に、ゆっくりと変化が出ていくのが感じ取れます。
彼の想いが通じるかどうかは分かりません。なんだったらそれを求めないような気もします。
けれど二人を繋ぐ演技を通して、志季は深雪がどこかに行かないようにそれはもう必死になるのだろうなと想像するのもまた楽しいです。
読み終わった後まで楽しめる、一人の青年が恋情を燃やすまでのお話です。