四行や八行ずつでまとめていくと中近世の吟遊詩人や道化師が歌う抒情歌にでもなりそうな、説教調ではないのにピリリと相手の心に響く一作。何かを塞ぎたくなるとき、人はまっさきに何を塞ぐのでしょうか?目?耳?口?そんなことを考えながら、朗読でもするように読むと、味わいがグッと深まります!
これから人類はどのように進んでいくのか。 問いかけに賢者は端的に答える。 我々が辿ってきた道と、その先にある、いくつかに枝分かれた未来を……・ 端的。 この一言以上に、本作を語る言葉が果たして必要なのか。 過不足なく、淡々と告げられる答え。 時代がどれほど進もうとも、舞台を変えて同じ道を辿るだけなのか。 それとも、血肉とした知を以て過ちを止められるのか。 賢者の声に少しばかり、耳を傾けてみてください。
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