この世界の消失する記憶と欠落に気づいてしまった彼ら

タイトルに引き込まれて読み終わったのですが、楽しかった!

些細なことから記憶が消えていることに気づいた学生たちが集い、消えた記憶について調べていきます。

彼らの行動を追いながら、読者もこの世界の特異な点について知ることになります。
けれど、危険が迫りはじめ、消えている記憶は消されているのだと彼らは自覚します。

一体、何のために?

世界の欠落を追いながら、それぞれの恋や絆が育っていくのがいいなあと思いました。
喪失と獲得が絡まりあった物語です。

物語の最後、付け加えられたもうひとつのifの結末によって切なさが増して胸を打ちます。

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