概要
僕にこれから起きることを、その子はなぜか先に知っていた
今は2025年。今年で高校一年生になった僕、榑枚季典の学年は、4年前から全く意味のない心理テストを受けさせられていた。その心理テストを受けてからしばらくして、要観察と判断された僕に会いたいという、ある女の子からの手紙が届いた。そんなおかしな人間じゃない! と思っていたのだけれど、実際に通知は届いて特別指導を受けることに。事情を知ってそうなその子に会うことにしたのだけれど、あれ、どうして、一度も会ったことがないこの子に見覚えがあるのだろう……
これは、運命のままなら一日で終わるはずだったボーイ・ミーツ・ガール。
これは、運命のままなら一日で終わるはずだったボーイ・ミーツ・ガール。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!予言は運命を変えられるのか?現実へ来たるべきは、彼女が泣かない未来だけ
本人にさえも知らされない選別法により極秘裏に未来を知る能力を見出された少年〝榑枚季典〟
予知により彼を知ったもう一人の予言能力者の少女〝新符遥〟と彼が出会い────そして物語は動きだす。
本作中では、未来を幻視する能力を持つ預言者の予知の能力は不確かであり、予知するだけでは何事も為しえない。
必ず周囲の協力を必要とする。
そんな現実的な〝ままならない〟状況で物語は進行します。
読み進めると、もどかしくさえ見えてしまいます。
しかし、それは我々は〝読者〟であるからです。
この物語を最初から最後まで〝神の視点〟で眺めている傍観者だから、先のことを少ししか知らない予言者をもどかしく思うの…続きを読む