概要
「もう引けない」絶望の彼女を救った、同じ傷跡。
高校アーチェリー界の頂点に立ち、将来を期待された瀬田 瑠璃(せた るり)。
スポーツ特待で進学した大学でもその輝きを放つはずだった――だが、高校時代からの無理がたたり、彼女の肩は選手生命を脅かす致命的な古傷を抱えてしまう。
「もう二度と、あの頃のようには引けないかもしれない」
焦りと絶望感から、周囲を拒絶し、心を閉ざしていく瑠璃。
そんな彼女の異変に真っ先に気づいたのは、ケガを抱えながらも選手として戦い続ける男子大学生・彦根 湊(ひこね みなと)だった。
かつて自分自身が砕け散った経験を持つ彼は、不器用ながらも瑠璃にそっと寄り添い、傷ついた肉体と心をリハビリという名の金継ぎのように繕っていく。
スポーツ特待で進学した大学でもその輝きを放つはずだった――だが、高校時代からの無理がたたり、彼女の肩は選手生命を脅かす致命的な古傷を抱えてしまう。
「もう二度と、あの頃のようには引けないかもしれない」
焦りと絶望感から、周囲を拒絶し、心を閉ざしていく瑠璃。
そんな彼女の異変に真っ先に気づいたのは、ケガを抱えながらも選手として戦い続ける男子大学生・彦根 湊(ひこね みなと)だった。
かつて自分自身が砕け散った経験を持つ彼は、不器用ながらも瑠璃にそっと寄り添い、傷ついた肉体と心をリハビリという名の金継ぎのように繕っていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!競技にかける学生の心情を丁寧に描き出す物語
※4話までの感想です。
一つの夢が破れて別な道を目指し始めた大学生、湊が、アーチェリーで将来有望と言われる瑠璃という女子高生と出会う事から始まります。
4話の段階では二人が出会ったところですが、湊が瑠璃の違和感に気づいており、今後港が彼女を気にかけていくのだろうということが伺える展開になっています。
脇を固める友人の存在が、スポーツに打ち込む大学生活をリアルに描き出していて、これから将来に向けて様々なことを考えていくであろうその過程を追いかけたくなる。
アーチェリーという競技を知らなくても、閑話で競技について解説してくれるのも良いです。話そのものだけでなく、競技自体にも興味が深まる作…続きを読む - ★★★ Excellent!!!古い傷跡を抱いたまま、青い疾走の先へと手を伸ばす者たち
拝読させていただきました。
静かな語り口の中に、胸を焦がすような熱気と痛みが丁寧に編み込まれていて、一気に物語の世界へ引き込まれますね。
「古い傷跡」という過去の澱を背負いながらも、マシンとともに駆け抜ける「青い疾走」の鮮烈な情景が、飾らない生きた言葉で丁寧に描かれていていい感じでした。
巧みな道筋の中にも、ふとした瞬間にこぼれ落ちる登場人物たちの迷いや意地が宿っていて、等身大の泥臭い魅力が詰まっていて、なぜかうれしくなりました。
この疾走の果てに彼らがどんな景色を掴み取るのか、これからの展開をゆっくり楽しみに見守らせていただきます。