人類の未来を見守る六つの存在、数千年続く王朝と氏族の争い、そして銀河規模の契約――壮大な設定の中で、主人公キアロコ・モチヅキは望まぬ戦争へ巻き込まれていく。
物語の核にあるのは、彼の内側に潜む“第二の精霊”という正体不明の影。
その存在が、旅の行方を静かに、しかし確実に揺らしていく。
孤児の少女との出会い、新たな仲間探し、散らばったアダリクスの回収、そして『六天の契約』の真相へ――壮大な世界観を丁寧に歩かせる構成が魅力。
謎めいた男の言葉が物語を一気に加速させる瞬間も印象的。
宇宙規模の神話と個人の運命が交差する、スケールの大きい旅物語。