アーチェリー界の頂点に立った女性主人公が怪我によって苦境に立たされる中、同じく怪我に苦しんだ過去をもつ男性が彼女の苦しみに気づき、寄り添っていく物語です。
まだ連載が始まったばかりの作品ですが、別作品も拝読し、感情の描き方がとても素敵で衝撃を受けました。
こちらの作品でも登場人物の気持ちが繊細に描かれていて、この先二人がどうなっていくんだろうと期待が高まります。
また、「ちょっと雑談」というコーナーがあり、アーチェリーを知らない私にも感覚的にわかるように書かれていて、「思っていた以上にすごい競技なんだな」と知ることができるのも面白いです。
※4話までの感想です。
一つの夢が破れて別な道を目指し始めた大学生、湊が、アーチェリーで将来有望と言われる瑠璃という女子高生と出会う事から始まります。
4話の段階では二人が出会ったところですが、湊が瑠璃の違和感に気づいており、今後港が彼女を気にかけていくのだろうということが伺える展開になっています。
脇を固める友人の存在が、スポーツに打ち込む大学生活をリアルに描き出していて、これから将来に向けて様々なことを考えていくであろうその過程を追いかけたくなる。
アーチェリーという競技を知らなくても、閑話で競技について解説してくれるのも良いです。話そのものだけでなく、競技自体にも興味が深まる作品だと思います。
拝読させていただきました。
静かな語り口の中に、胸を焦がすような熱気と痛みが丁寧に編み込まれていて、一気に物語の世界へ引き込まれますね。
「古い傷跡」という過去の澱を背負いながらも、マシンとともに駆け抜ける「青い疾走」の鮮烈な情景が、飾らない生きた言葉で丁寧に描かれていていい感じでした。
巧みな道筋の中にも、ふとした瞬間にこぼれ落ちる登場人物たちの迷いや意地が宿っていて、等身大の泥臭い魅力が詰まっていて、なぜかうれしくなりました。
この疾走の果てに彼らがどんな景色を掴み取るのか、これからの展開をゆっくり楽しみに見守らせていただきます。