概要
強くなる腕と、失われる手。少年が本当に欲しかったものとは。
『レ・ミゼラブル』『罪と罰』を思わせる、罪と赦しの寓話。
孤児のカイは、盗んだパンで生き延びる子供だった。ある日、見つかって両腕を切り落とされ、雪の中に捨てられる。
命を救ったのは、村の若い医者リーネ。生まれて初めての優しさに触れたカイは、彼女に恩を返すことだけを願うようになる。
両腕に刃をつけ、強く生きるすべを得たカイ。けれどその刃は、恩人から最も大切なものを奪ってしまう。
許されないまま、それでも離れられない村はずれの丘。降りしきる雪の中で、カイが辿り着く答えとは。
手を失った少年が、誰かの手を借りて生きることを知るまでの物語。
(全10話・完結済)
孤児のカイは、盗んだパンで生き延びる子供だった。ある日、見つかって両腕を切り落とされ、雪の中に捨てられる。
命を救ったのは、村の若い医者リーネ。生まれて初めての優しさに触れたカイは、彼女に恩を返すことだけを願うようになる。
両腕に刃をつけ、強く生きるすべを得たカイ。けれどその刃は、恩人から最も大切なものを奪ってしまう。
許されないまま、それでも離れられない村はずれの丘。降りしきる雪の中で、カイが辿り着く答えとは。
手を失った少年が、誰かの手を借りて生きることを知るまでの物語。
(全10話・完結済)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!悪いことをした人を、その行為だけで決めてしまってよいのか。
両腕を失った孤児のカイは、命を救ってくれた医者に恩を返そうとする。しかし、その願いから選んだ道が、取り返しのつかない過ちにつながってしまう。
この作品に惹かれたのは、人を思う気持ちの確かさと、その行いの正しさを、丁寧に分けているところです。善い目的があれば、悪い手段も許されるのか。過ちを犯した人には、その後を生き直す余地があるのか。短い寓話の中で、その問いが人物たちの関係を通して迫ってきます。
戦う力を得た腕では、眠る人に毛布をかけられない。「手」の意味が変わっていく描写も印象的です。強くなることと、大切な人を支えられることは、同じではない。その隔たりが、カイの切実な願いを浮かび上がらせ…続きを読む