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「故地奇譚」28-7.君が死ぬよりも

同程度の能力の場合、悪人の方が善人より圧倒的に強いです。枷が少なくなる分、取れる手段も多くなるからねー。
じゃ、良心を保持したいなら、そういう人にやられっぱなしになるしかないかといわれれば、そうでもない。
手っ取り早い対処方法の一つが、自分の方が能力が下だと騙しておくこと――ってな感じで次回に続きます。

久々に補足したと思ったら、どうなの、それ、という突っ込みは今更ということで。
うぃ、当作品のヒロイン&ヒーローは可愛げゼロ、悪人を上回る仕様の性悪です(きっぱり)
どんな話、という突っ込みも今更――だって楽しいじゃん!(←開き直った)

で、本編初登場のテュオル。
彼は佐野のいない世界で生きていても仕方がないと思ってます。
彼女を守れなかった自分を責め、生きる気力を失っている彼が唯一生きている理由が、佐野が郁たちに謝りたいと言っていたこと。彼女に代わって、郁たちに彼女の負債を返そうとしています。
それ以外どうでもいいと思っていてなお、郁に佐野について話してしまうのは、彼女の痕跡を探さずにはいられないから。
佐野について知る人はバルドゥーバには少なく、知っている福地と寺下はむしろ仇、菊田は佐野について語れる状態にない――彼にとっては佐野を二度殺されているような状態でしたので。

次回、こっそりちゃっかり福地の思惑潰し。菊田再登場はその次になる予定です。

ではまた&良い一日を!

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