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「故地奇譚」18-6.回復

江間は基本楽観主義者で調子乗りです(きっぱり)。死にかけたことは「生きてるし調子戻ったし問題なし」。それより「郁」なのです。
まあ、ずっと好きだった子と一緒に暮らし始めて、触れたり、デートしたりできるようになって、婚約者なんて名乗れるようになって、夢の中(じゃなかったけど)とはいえ、ずっと望んでいた関係になれたら、ってことで見逃してやってください。
ちなみに、ラッキーかと思いきや、これ、見方によっては逆にかなり悲惨――郁はその辺ほぼほぼスルーで「生きててくれてよかった」だからね。

作中の、毒が毒にならない、もしくはその逆の人がいるという話。
郁たちが迷い込んだ世界の“人間”の方に、進化論上の淘汰圧が働いたという状態です。ある生物種に対し、生存を脅かす要素があるとき、その要素に適応し得る遺伝子を持った個体が生き延び、その遺伝子が広がっていくという。
これが繰り返されて新しい種になるわけですが、郁たちのいる世界と元の世界の“人間”は、種が異なるというレベルまでは分化していません。
福地編で触れていますが、こっちの人間と稀人は(できにくくはありますが)一応生殖可能で、その子孫も生殖能力を持ってます。

郁はこっちの世界の人間の遺伝子をある程度持っているから“毒”に(それなりに)適応できるけれど、江間たちはまったくです。
サッ茶などのように味覚でわかるケースはものすごくラッキー、本当に怖いのはわからない毒もまったくめずらしくないことかと=とっとと帰られないと、死ぬこと請け合い。

なお、現在の地球上でも、毒が毒にならない人たちはいます。
ヒ素化合物(猛毒)の分解能力があるアンデス山脈の少数民族が有名かも。

さて、ハートや☆など色々もありがたく拝見してます。
いやもう、この話に関しては「好き!!」に加えて、「引かないでくれてありがとう!」も大いに付け加えたい気分です(しみじみ)。
引き続き楽しんでもらえるといいな!


……うん、今日も趣味全開だな、と遠い目をしつつ、この辺で。
大分日が長くなってきました。歩いているとどこからともなく梅が香ってきて春を思わせてくれます。
とはいえ、明日は冷え込むようですし、お互い体に気をつけましょうね&良い夜を。

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