山の下馳夫

「ママにならないで」というテーマで行われている古賀コンですが、当該作品はテーマの使い方がお見事でした。恋愛ものとして、その使い方があったかあと感心すると同時に、恋愛ものの掌編として…続きを読む

　霊感、あるいは直感に秀でる作者自身の体験記。怖いエピソードが揃っております。 「まあよくこんな部屋住んでられるな」に対し、「お前の部屋よりはマシ」という実際に行われた会話は実に小…続きを読む

　文字フェチ少女南雲春に捨てたラブレターが見つかってしまい、文字を書くように強要される主人公いなほ――、 　二人の会話劇のコミカルさも素敵ですが、純然たる文字フェチの南雲の次点の推…続きを読む

主人公の美波が思い寄せる（実は両想いの）葵君に大胆なアプローチを試みるが、葵君が純朴過ぎて……、というあらすじ、美波と葵君の両キャラクターがかわいい素敵な掌編小説です

中川一政美術館がもともと好きなこともあり、作中の描写は頷けるものが多く、ヒロインたちの交流を彩る素敵な舞台としての活用が見事でした。 情景描写と心理描写が見事にかみ合っていたことも…続きを読む

　自己が育ててきたキャリアと、自己を育んだ風土、どちらかを選択しなければならないというのは地方出身者としては普遍的なテーマですが、本作ではその二つの葛藤を下田への郷愁とともに綺麗に…続きを読む

　先日カクヨムの純文学のとある自主企画に参加し、そこでやっぱり各々の純文学観ってこんなに違うんだなあと思った折、あるまんさんの『純文学を書いてみたい』に出会いました。 　あるまんさ…続きを読む

検体というのは、一人の人間が生涯を終える際、人間社会に対してとれる最大の貢献の一つではあるのでしょうが、同時に忌避の感情も強いものですよね。 作者はグリム童話の一つの作品を引用しま…続きを読む

　富山ネタをこれでもかと盛り込んだ名作、消化の仕方も舌を巻く。富山在住の経験がある身にとって大変おもしろい作品でしたし、他県民の方が見ても富山の魅力が伝わりそう。カクヨムを生む遠因…続きを読む

入唐と言うと求法巡礼行記が思い浮かびますが、円仁を主役とした歴史ものではなく、舞台は２０００年代。現代の宗教者から見た中国の様子が楽しみです。

瑞々しい感覚を持った素晴らしいエッセイ、また大阪王将に足を運びたくなりました。

興味はあれど、中々プレイする機会のないボードゲーム等についてわかりやすく書かれてます。紹介された『心臓発作にならないための10の方法』など、是非ともプレイしてみたくなりました。