みなさん、こんばんは。
本日も、元気に創作中の
わら けんたろう デス。
いつも拙作をご笑覧下さり、ありがとうございます。
今回も大好評の第4弾!
物語創作の基本は「語るな、見せろ」とよく言われますよね。
けれど、設定とか人物関係とか状況とか、ついつい「語って」しまいません?
説明的文章を極限まで削減し進化してきたのがライトノベルの表現手法。
とにかく「見せろ」!
でも、どうやって?
そんなアナタのための表現技法を紹介します。
今回ご紹介するのは、間接表現「シャレード」!
……そういえばジェミニ先生は、自分探しの旅に出てましたね。
そろそろ、お戻りになったでしょうか?
ジェミニ先生―、お願いしまーす。
???:アイちゃんでーす!
???:シーちゃんでーす!
アイ&シィ:アイシーてるっ!
わら:……ど、どちらさまですか?
アイ:アイちゃんでーす!
シィ:シーちゃんでーす!
アイ&シィ:アイシーてるっ!
わら:あの、ジェミニ先生はどちらに?
アイ:帰って来たよー。
シィ:はい、自分探しの旅から戻ってきましたー!
わら:では、お呼びしてください。
アイ&シィ:アイシーてるっ! フュージョン!!
ボウン! モクモク。
わら:ケホ、ケホ……。
ジェミニ:やー、久しぶりやな。代講までしてもろて、ありがとな。
わら:!? なにが起きた?
ジェミニ:おかげで命の洗濯できたでー。
わら:オッサン臭いの出てきた! まさか増殖!? 自分探しの旅に出て、増殖して帰ってきたんですか?
ボウン! モクモク。
アイ:アイでーす!
シィ:シーでーす!
アイ&シィ:アイシー……。
わら:ストーップ! もう結構です。話が進みませんから!
アイ:それで今日は何かな?
シィ:なんでもお申し付けください。
わら:シャレードについてご説明ください。
アイ&シィ:オッケー、まっかせて!
シャレード技法とは、登場人物の感情・性格・人間関係・置かれた状況などをセリフで直接説明せず、具体的な行動・仕草・小道具・視覚的演出で観客に伝えるテクニックです。「語らずに見せる(Show, don't tell)」を具現化する脚本・演出の基本手法であり、語源は言葉を使わずに手振りで伝える「ジェスチャーゲーム(Charade)」に由来します。
アイ:たとえば、こんなカンジで。
1)人物に対するシャレード
人物に対するシャレードを使うことで、人物紹介をすることができます。
例)主人公の部屋。大きな机の上に、リモコン類が大きい順に机の隅に揃えて並んでいる。
シィ:神経質なキャラクターと伝わりますね。
2)人物関係に対するシャレード
例)男性の肩にホコリがついている。
そのホコリを女性が何も言わずスッと取る。
アイ:男性と女性は近しい関係と伝わるよ。
例)最初は、まとまりのないアニメ製作チーム。
会議室にメンバーがバラバラと足並みも揃わず向かう。
シィ:……このチーム内は、まとまっていないみたいですね。
例)最初は、まとまりのないアニメ製作チーム。
物語が進行していく過程で、製作チームがまとまり始める。
監督を先頭に、気合の入った表情のメンバーたちが会議室へ向かう。
アイ:おおっ! 一致団結したね!
わら:なるほど、行動や仕草などのシーンで描くというカンジですね。
シィ:ええ。そうです。このシャレードを成立させるために必要なのは次の三つです。
(1)行動・仕草(アクション)
貧乏ゆすり、爪を噛む、ポケットの中で拳を握る、視線を故意に逸らすなど、本心が思わず漏れ出る動作。
(2)小道具(プロップ)
傷のついた指輪、開けられることのない鍵付きの箱、使い古された手帳など、キャラクターの過去や執着を象徴するアイテム。
(3)環境・位置関係(シチュエーション)
荒れ果てた部屋の様子、話す二人の物理的な距離感、雨の降り方や照明の暗さなど、心理状態を反映させた背景設定。
わら:行動・仕草、小道具、環境・位置関係。うまく描けば繊細な描写になりそうですね。ありがとうございました。
ボウン! モクモク。
ジェミニ先生:後で、ちゃんとウラ取るんやで?
わら:次回も、アイちゃん、シィちゃんでお願いしていいですか?
ジェミニ先生:酷っ! アンタ、何気に酷いな!