わら　けんたろう

世界は、ひとつだけじゃない。 世界の大きさは、決まっていない。 陽当たりの良いテラスで寛ぐ老人が出会った一匹の黒猫。 黒猫は、人間の言葉を話すネコだった。 黒猫から語られたの…

グランテラ大陸を支配するマグナシア帝国。この帝国は十ある王国で構成されている。 その一つ、テバレシア王国に「黒ばら」の二つ名を持つ王女がいた。 彼女の名は、アスカ・テバレス。 …

　鬼が人の肉を必要とする年齢を「喰齢」（くいのとし）という。 　彼らは八年ごとに、人を食わねば生きられない。 　最初に迎える「喰齢」は八歳。彼らはこれを「食べ初め」と呼ぶ。 …

　人生は選択の連続だ。岐路なき人生など存在しない。 　進学、就職、結婚みたいに、わかりやすい人生の節目では必ずと言っていいほど大きな選択を迫られる。 　けれども人生の岐路は、…

あの日、オレはおかしな神社に迷いこみ、そこでおかしな爺さんに出会い、そしてこの世界に放り込まれた。 新司法試験に落ち、彼女にフラれたアフロ青年トオル。 おかしな爺さんに誘われ、…

ご高覧下さり、ありがとうございます。 おかげさまで、詩・童話・その他部門週間ランキング1位（2021年10月7日）、日間ランキング1位（2021年10月5日） ふと、思い付い…

　テバレシア王国第一王女アスカ・テバレスに、隣国ベリンガム公国から縁談が舞い込んだ。お相手は、ベリンガム公国第三王子ルネ・ベリンガム。「姿絵」で見せられた彼は、ちょっとチャラそう…

結婚することになったと家族に報告するため、久しぶりに実家に帰った凛菜。 その翌日、実家の家事全般を担っていたアンドロイド「イズミ」が故障して動かなくなってしまった。 殺風景なイ…

遊女「地獄」とその女童「のぎく」。ふたりの出会いと別れ、そして遊女「地獄」が、彼女に見せたかったものとは？

じつは、去年からココロに決めていたことがある。 ――88歳になったら、「終活」しよう。

これは、大学受験に失敗し、就職活動に全敗し、バイトすらクビとなり、いよいよ実家からも追放されそうな青年が、ちっぽけなヤル気ひとつを友にして、国家資格取得に向かって駆け抜けた日々を…

　アルメア王国屈指の冒険者ギルド「ギルド9625」。通称「黒猫」。 　このギルドに所属するためにやってきた銀髪の少女ラステル。彼女は、アルメア王国へ亡命してきた元伯爵令嬢だった…

ハイキングに来て道に迷った男女が辿り着いた「銀浪洞神社」。そこは、人に捨てられ忘れられた神域だった。