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二〇二五年ありがとうございました+読書記録など

2025年も終わってしまいますね。
カクヨムにおいては、たくさんの作品を読ませていただきました。いつもとても楽しく読んでいます。
そして拙作に触れてくださった方、読んでいただいてありがとうございます。とても励みになっております。
今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

挨拶はここまでとして。
カクヨム以外にも多くの書籍を読みました。
そこで、2025年読んだ書籍3作品を以下にまとめました。(※2025年販売のものではありません)

①『活版印刷三日月堂』(シリーズ全6巻)
著者・ほしおさなえさんのお仕事小説です。
川越の片隅にある活版印刷三日月堂。小さな印刷所を切り盛りする若い女主人・弓子の元には想いを形にしたい人たちが集まってくる――

本を愛する人であれば、誰もが心躍る活版印刷をテーマにした作品です。文字の形は心の形も映し出すかもしれない。それぞれのお客様の心が丁寧に、穏やかに、静かに形になっていく姿が描き出されます。ゆっくりじっくり読みたい本でした。短編連作なのでとても読みやすいと思います。

ほしおさなえさんはお仕事小説を多く書かれているので、他作品もぜひ! 私は、書店に平積みされていた「銀河ホテルの居候」(これも短編連作で読みやすいです。箱根のホテルの手紙室が舞台。素敵なホテルに泊まりたくなります)をきっかけに他作品も読むようになりました。一冊で完結している「金継ぎの家」も素敵でした。「紙屋ふじさき記念館」も気軽に読めておすすめです。

②『図書館の魔女』シリーズ途中
著者・高田大介さんのファンタジー巨編。
図書館を中心とした架空国家ひしめく世界の知恵と謀略、そして少年少女の出会いと活躍を描く超大作です。
メフィスト賞受賞作ということで、タイトルに惹かれてずっと読みたかったのですが、あまりの大作ぶりに手をつけあぐねていました。(たしか1300ページくらい)私が読んだのは、文庫版で全4巻です。続編や新作にまだ手をつけていないのですが、あまりに面白かったのでご紹介しました。

図書館の魔女に違わぬ知識量に圧倒されます。(作者は言語学者でいらっしゃいます)それが押し付けがましなく、強い説得力があり、知識の持つ特権的力と魅力を強烈に描写されています。私は、本の中で新しい知識や考えを得ることが大好きなので、本当にくらくらしました。(わかりやすい説明も作中にあり、難しいところは軽く触れる程度でも物語は楽しめると思います)
そして、主人公キリヒトと図書館の魔女マツリカの関係が本当にかわいかったです。知恵比べや勢力争いとは別に、彼らの出会いと成長、絆、あまずっぱさも非常に魅力的でした。実は緊迫した戦闘描写もあります。面白い要素盛り沢山でとても贅沢ですね。
腰を据えてがっつり本の世界に耽りたい方にはおすすめです。

③『ノートルダム・ド・パリ』
ヴィクトル・ユゴーの古典名作。ディズニーアニメ「ノートルダムの鐘」の原案でもあります。
教会の権力と弾圧が強かった時代のパリを舞台とした愛憎渦巻く群像劇です。
自分は古典をほとんど知らないので、最近は意識して古典名作を読むようにしています。その中で、今年は『ノートルダム・ド・パリ』が刺さりました。

ディズニーでは鐘つき男カジモドが主人公ですが、ユゴー作品では様々な視点のパリが描写されます。また、筆者ユゴー目線で当時の建築物を事細かに描写されたりする部分は少し読みづらかったりします。ディズニーを中途半端に知っていたため、冒頭のフロローは判事ではないのかと混乱したりしました。
善良も悪辣も区別なく悲劇に落ちて、時に理由なく人は救われることもある。結末はけして幸せではないし、人々は自分勝手で、賢いとは言えない行動もとります。けれど、生々しくむき出しにされる強烈な登場人物たちの行動が強く印象に残りました。好きとは軽く言えないけれど、忘れられない人々の姿がいつまでも心に残っています。




以上、まだ紹介したい本はありますがここまでとします。既に書きすぎているので。
いつかエッセイのほうに本の紹介部分だけ移したいと思います。




現在、拙作『幻想喫茶「ロバの耳」の秘密事』を執筆中です。遅々として進まず、現実逃避をしている最中となっています。あと5万文字をひねり出そうと頑張っています。

いわゆるスランプ中です。他の作品を読ませていただくたび、自分はどうして上手く書けないんだろうと頭を打ちつけています。私の作品が壺だったらパリンパリン割っています。でも、今止まったら続きが書けなくなる気がします。
自分の作品を悪くいうのは、縁あって読んでくださる方に失礼と思うのであまり言いたくないのですが……頭がぐらぐらするほど行き詰まっているので、文末でこっそり吐き出させてもらいました。2025年にスランプと自己嫌悪は置いていってしまいたいと思います。

来年も楽しい作品が書けますように。
お時間がある時に読んでくださるとうれしいです。

8件のコメント

  • スランプの苦しみ、痛いほど分かります。

    私も今年の年明けから数ヶ月書けなくなったので、2026年を迎えた瞬間にまた書けなくなるのでは…と、今からドキドキしています。

    私は運転手さんの、怪異のやつしかまだ読んでいませんが、大変作風も表現も好みでした。

    ゾクリとして、大変刺激になったのをよく覚えています。


    スランプと自己嫌悪を今年中に置いていきたいと思わずとも、共存して行ったほうが気持ちが楽になるかもしれません。

    来年まで引きずった場合、さらに嫌になってしまったら、もったいないと思うくらい。運転手さんの作品のファンですよ。


    人の近況ノートで自分語りになってしまいますが…。

    私がスランプになった原因は、自分の完璧主義、語彙力の足りなさ。人の為に書こうとしたことからなったと思っています。

    読者の方を待たせている。最新話を書かなきゃ。書かなきゃ読者が離れていってしまう、という焦りですね。

    でも、スランプになってから一時的に執筆活動から離れてみたり、色々なことがありましたが、

    最終的に辿り着いたのは、自分の好きなものを詰め込み、自分の好きな展開を考え、読者の皆様に共有する。

    それが、たとえ拙い表現だとしても、あとでいくらでも直せる。自分のために書く。

    と、決めてから割と書けるようになりました。


    運転手さんの悩みが、少しでも軽くなりますように。

    また来月もよろしくお願いいたします。
  • >夜月透さま

    文末の小さな私の言葉への寄り添いの言葉ありがとうございます。
    スランプつらいですね……ちょっと私が思い詰めすぎた感もあります。アドバイスを胸にもう少し気楽にいきたいと思います。
    悩んでいたんですけど、私のネガティブを吐き出しておいて良かったです。お言葉本当にありがとうございます。

    私も作品も楽しく読ませてもらっています。
    今作は冒険ファンタジーということで、戦闘描写のどきどきがたくさんあって楽しく読ませていただいています。悩みながらも進もうとする真っ直ぐな主人公の性格が気持ちよくて、彼女が強く戦ってくれると爽快とした気持ちになります。特に真っ直ぐなオリビアが人と感情をぶつけ合うシーン(今後、ライゼルとどのように決着をつけるか気になります)が好きです。
    執筆に追われて、少しずつになるかもしれませんが続きも読ませてもらいますね。

    こちらこそ来年もよろしくお願いします。
  • 運転手 様

    今年は大変お世話になりました(´∀`*)
    よいお年を!
  • >汐田伊織さま

    本年は大変お世話になりましたm(_ _)m
    毎日更新される作品も楽しく読ませていただいております。
    和風ファンタジーの魔法世界が本当に好きです。明治時代の文化にファンタジーが織り込まれていて、生活に根付いた魔法描写が素敵で、私が一番印象に残っているのは主人公が魔法を使って事件を解決する場面です。(巨大ウナギや鹿の退治など)キャラクターも増えて、さらに霜月優香の謎や背景に巨大な闇も感じています。初めての温かくてやさしい雰囲気からどんどんサスペンス風味も増して、ワクワクしています。毎日更新されていて、本当に尊敬します。
    今後も一読者として読ませていただきます。

    来年もどうぞよろしくお願いします。(⁠人⁠ ⁠•͈⁠ᴗ⁠•͈⁠)
  • 運転手様、こんばんは(⁠*⁠´⁠︶⁠`⁠*⁠)⁠
    2025年ナツガタリからのご縁をありがとうございました❀

    まだ読了できた貴作がサキナシさんと花窪の物語だけなのですが、もう両作大好きです。両作とも良作なのです! ⋯⋯ダジャレで失礼しました。でも本音ですっ。
    すべてが回って完結する再読の楽しみがあるのが本好きには堪りません♪

    スランプとのこと、ご本人様が一番辛いかと存じます⋯⋯。
    そのような中でコメント返信でもお気遣い賜り、ありがとうございましたm(_ _)m
    まだ作品フォローだけして拝読できていないのですが、タイトルから「グハッ」と胸を撃ち抜かれました⋯⋯またお邪魔いたしますね。
    先んじて年の瀬のご挨拶を失礼いたします。
  • >唐灯一翠様

    忙しい年の瀬にご挨拶ありがとうございます。
    今年ご縁をいただきまして、私こそ大変お世話になりました。
    作品を読ませていただいて、作中人物たちの瑞々しい感情にいつも心打たれて癒されています。特に地の文における繊細な情景描写がいつも印象深く心に残っています。言葉だけでなく、登場人物たちの仕草で眼差しで彼ら心が伝わってくるのが好きです。
    現在読ませていただいているナズナのお話について複雑に絡み合うそれぞれの感情が、植物たちの描写を通してすとんと感情深くて素敵です。

    そして、私の事情にも寄り添ってありがとうございます。……拙作を読んでくださっているのでお気づきかもしれませんが、私は言葉遊びやダジャレ大好きです。くすっとしてしまいました。ありがとうございます。

    細やかにコメントくださっていつも励まされていました。全部うれしくて、こんなにもらっても良いのかと不安になってしまうほどです……本当にいつもありがとうございます。ご無理だけはなさらないでください。
    お時間がある時にまた読んでくださるとうれしいです。私も読ませていただきますね。

    来年もどうぞよろしくお願いします。m(_ _)m
  • 運転手さま
    拙作への♡ありがとうございました。
    近況ノートを拝見したら「図書館の魔女」を紹介されていて、私も大好きな話なので興奮してしまいました!難しい言葉が多すぎて、でもそれを調べながら読むのも楽しい。それぞれの関係も謎解きも、何より喋れないヒロインの言葉を文章にできるというのも上手だな創作者として尊敬するばかり。

    同士がいた!と思わずコメントしてしまいましたが、運転手様のお話もこれから拝見させていただきますね!
    ちなみに、アレがすきならば「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 」もハマるかもしれません。お暇な時にぜひ。
  • >高瀬さくら様

    コメントありがとうございます。
    実は……何か素敵なお話がないだろうかと探しているうちに、高瀬さくら様のプロフィールが目に入りまして。「図書館の魔女」の文字を見た途端、――私も好きです! 同じ好きな者同士、きっと素敵な作品を書いていらっしゃるぞ! 読みます! で飛び込みました。
    まだ冒頭なのですが、異国情緒溢れるファンタジー世界が大変魅力的な作品でした。世界観設定も細かくて、世界独特の風俗や価値観が練られていて、そういうお話が大好きなので、少しずつになるかもしれませんが読ませていただきます。

    近況ノートを覗いていただいて、図らずも「図書館の魔女」つながりをお伝えできて良かったです。しかもおすすめの本の紹介までありがとうございます! 調べましたが、ものすごく面白そうですね。言語、19世紀、翻訳の魔法、どれをとっても魅力的です。知識を知れるもの、そしてファンタジー大好きなので、いずれ手に取りたいと思います。
    拙作に関してはお時間がある時でも読んでいただければ幸いです。
    嬉しくなって、ついつい熱く長文を書いてしまいました……失礼しました。コメントとてもうれしかったです。ありがとうございました。
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