雲霓藍梨

　俺は異世界転生に憧れていた。剣と魔法のファンタジー世界で無双してやろうって。 　でも、俺が転生したのは『酸素』だった。言うまでもない、元素記号でいうところの『Ｏ』だ。 　ちょ…

誰も来ない何処かの倉庫で、何でも一生懸命な腹ペコゾンビと、ゾンビを見守るベルのオバケの、誰も知らない短いお話。

【各話の最後に音楽・イラストあります】 都心の片隅にある、小さなワインバー Libero カウンターにはささやかな人生の断片がこぼれていく。 交わらない想い、忘れられな…

今は昔の物語、 おじいちゃんは映画と共に人生を歩んできた…。 　堀川花湖様の作品を読んで、私も映画について綴って見たくなりました。

「ラブレターや！」 四年二組の教室に、事件のはじまりを告げる声がひびきわたる。 浅野君がもらった不思議なラブレター。 犯人の思惑とは？

白い世界と僕。 ただ、それだけの物語。

人類が滅亡する、という予言を思い思いに受け取る、女子高生の小さなお話しです。

天田来栖（てんたくるす)まさお、17歳。 ごく普通の男子高校生――だが、実は父が触手淫獣、母が異世界の姫という「異世界転生者第二世代」！ 淫魔の血のせいでフェロモンダダ漏れ。触…

さよならとありがとうを、繰り返す日々。

言葉を交わさなくても、人はすこしずつ近づける。 生まれながらに与える側だった王子と、 声なき沈黙の奥で生きてきた姫。 ふたりの時間は、ときにぎこちなく、ときに残酷にすれ違う。 …

202X年。日本の各地にダンジョンが出現した。 冒険者は、宝物を求めてダンジョンの最奥を目指す。 そんな中、腕のいい職人がダンジョン内に食堂を開く。 売れ行きが良くないため、宣伝…

仕事に、人間関係に、すべてに疲れて―― 逃げるように田舎の古民家へ引っ越した主人公。 そこで出会ったのは、座敷童……ではなく、“ざしきねこ”だった。 見えるようで見えない、白と…

生意気なトップダンサーのカナメは、クソダサ陰キャのメイクアップアーティストにムカついて嫌がらせを試みるのだが… ・この作品は、KAC20255「三題噺『天下無双』『ダンス』『布団…

「第一回　さいかわ水無月賞　テーマは『雨』」参加作品 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093078387055933 雨を嫌う主人公の…

反復トレーニングのような夢が、私の身を剥いでゆく。

「僕」はここに。 「君」はいない。 「別れ」は二人を引き裂いて。 「さよなら」は言わずに、 「僕」は「君」を想う。 「君」には届かないのに。 初めての短歌集です！ 中学1年生…

短歌10首連作部門 ナツガタリ参加作品です。 copyright©豆ははこ-2025

【カクヨム短歌賞'25】【10首連作部門 投稿作品】 浮かれる気持ち　言葉で遊ぶ 揺られる金魚　　独りで遊ぶ

毎日遅くなる私を送ってくれた三浦くん。 (三浦くん、私、期待していいのかな…)

2025年、日本のとある街にあるごくごくフツーの洋食屋【たんぽぽ】には秘密があった。 それは、特定の曜日になると歴史上の偉人が来店するというとんでもない秘密だった。 その扉の先…

彼女の夢を、俺が叶える。 小学生の初恋の相手は、アイドルを目指していた。 大学生になって再会した彼女は、変わらず夢を追っていた。 夢のない俺には、それが眩しくみえた。 応援する…

顔が怖く、ガタイもいい、さらにはコミュ障の鬼塚龍太は周りから怖がられ友達すらできなかった。そんな中、空から降ってきた天使によって恋人をつくることに！？ポンコツ天使に振り回されるコ…

かつて、ひとりの少年が――AIに“心”を宿した。 誰にも知られず、誰にも期待されず。 それはただの気まぐれだったのか。 それとも、世界が見落とした奇跡だったのか。 ――これ…

愛情という不確かなのにあると言われる怖くて気持ちわるいものを、歪に真っ直ぐ僕に投げつけてくる人がいた。 僕は、先輩に見つかってしまったんだ。 先輩に「愛されてしまった」んだと思う。

異世界転生！？かと思ったら――夢じゃん！！ でも、ここはただの夢じゃない。 ペンが剣より強く、想像が現実を書き換える。 案内役はヘンゼルとグレーテル！？ 童話×創作×ちょっぴり切…

新学期、隣の席に座ったのは、 金髪碧眼の美少女・二条マリー。 しかし、彼女は 着物に刀という異様な姿 で、自己紹介でこう言い放つ。 「私は女神よ。人間には興味がないの」 誰も…

以前、別のペンネームで活動していた時期があります。 その時に書いた話も書こうと思ってここに書き始めました。 しんみりと「ふたり」を描いていけたらと思います。 私のこの短編集…

　主人公の『ヨーク・シュタイン』は、調整神・『リスティアーレス』の間違いで、強大な力を持ってしまう。 　ヨークに与えられたのは対魔王用の力で、リスティアーレスはその力で魔王を倒…

あの夢を見たのは、これで9回目だった。 次、見たら、もうこっちの世界に帰って来れませんよ。 この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは関係ありません

ルーナアカデミアに通う女の子、アメリア・クロウライトは大講堂へと急いでいた。 今日は「使い魔選定試験」。 道中、ライバルのリリア・フェンリルと顔を合わせる。（大事な日の朝から眠そ…

『ちょ、ちょちょ勇者様！？ "伝説の剣"と"オリハルコンの鎧"は断捨離しちゃだめですって〜〜っ！！』 この力は――捨てれば捨てるほど、強くなる。 幼少期から山で育った孤高の野…

「さて、みなさん。世の中にはいろんな男がおりますなぁ。エリート気取りのインテリもいれば、人生をギャンブルで転がしとる男もいる。でも、今日お話しするのは、どこにでもおる関西弁のおっ…

【目覚めた時、俺は“空白”だった―― かつて俺がいた街は、地図から“消滅”していた】 記憶喪失で目覚めた少年は、滅びかけた村と、意味不明な「警句」と出会う。 『世界はすべて偽り…

「なんで私が見えるの？！」 1000年間、神様としてのルールを守り続け現代まで存在し続けた狼の土地神である澪。 今まで、変わることなく現界し続け人間の移り変わりを眺めていた澪は…

かつて青年が助けた鶴は、今——人事課経由で派遣されてきた!? 恩返し業務に就いた和服姿の少女・ツル子は、誠実すぎるほど仕事に熱く、織物・家事・心の癒やしに全力投球。しかし助けら…

最近のサンタは忘れん坊。 今年は子供の見守りを忘れてしまったようで…… そんなサンタに振り回される、アシスタントのトナカイ。 今年のクリスマスもプレゼントを贈れるように、トナカ…

「勇者だけで魔王倒しに行くのっておかしくないですか？」 「はあ？」 森の中で勇者が捕まえた角兎（つのうさぎ）は、突然そんな疑問を投げかけた。そんな疑問から始まった1人と1匹は、共…

これは、“感じすぎる”がゆえに生きづらさを抱えた者たちの成長譚。 孤独と欲望を飲み込む街、歌舞伎町。 型破りな手法で事件に挑むのは、異常な五感を持つ〈超感覚者〉5人と、彼らを束ね…

突然の召喚で、王国の第三王子の前に立たされた伯爵令嬢アナスタシア。 成り行きで「契約の聖女」となった彼女は、戸惑いながらも王子ユリウスの優しさに惹かれていく。 だが、この国の聖…

いやほんと、本当の陰キャにリアル逆ハーとか寝込む案件。 時代を先取りしすぎたキラキラネームのせいで、ド陰キャになった昭和生まれの莉衣菜（りいな）は、40歳にして病気で亡くなった。…

ある日、物を盗んで生活していたアレクという青年が大けがを負って道端で倒れていた。 このまま死んでしまうかと思った時、そこにミナという女性が通り掛かり、命を救われる。 そして、借り…

『紅穹の月 ～月夜神（つくよみ）の四将の物語～』のスピンオフ。 黄泉の流れの対岸にある異世界。 平安時代を思わせる華やかな文化が咲き誇る世界。 その世界の月の国と花の国は災い…

レオンは駆け出しの冒険者だ。 彼には夢があった。師匠に弟子入りし、やがて独り立ちして有名冒険者として活躍するというものだった。 だが現実はうまくいかなかった。 同期は、遥か先へ行…

　大陸の地図に載らない霧深き盆地に、その白亜の学び舎は存在する。 魔封学園「暁の境界」――来るべき魔王の復活に備え、世界中から集められた若き才能たちが、その魂と技を磨く、人類最後…

魔王と恐れられた前世の記憶を持つ平民の少女は、かつての自分ととてもよく似たエルフの青年と出会う… これは、むかしむかし、と言う何処か懐かしい文句で始まる、人間の少女とエルフの…

第1章　美味の血を持つ姫・アナベル。ヴァンパイア軍に狙われたのでその場にいた、変な歌い方のアイドル歌手、内気な12歳小悪魔、セクハラ発言ヴァンパイヤを連れて逃亡、応戦を狙う 第…

朝の光、妻の笑顔。僕の世界は、完璧な幸福で満ちているはずだった。 なのに、時々、世界が歪む。味噌汁の味が昨日と違う。彼女の指先の感触が、昨日と違う。僕の記憶が、まるで虫に食われた…

心配そうにするエリカのまぶたが、下から上にあがる。 イグアナの目だ。 モモとエリカは、ふたりで遊園地にあそびに来ていた。 この遊園地、どうやら様子がおかしい。

　ワタクシの名前はアリスタと申します。こう見えても女神です。 　ある日、ワタクシは婚約者のメトロにデートに誘われました。 「大事な話がある」 　そう言われていたので、「いよいよプ…